バナナの木には、バナナが一度しかならないのを最近知った、って話
「バナナ」とは、バショウ科バショウ属の植物である。
一言に「バナナ」といっても、数百種類あるらしい。
最近では、スターバックスコーヒー®の新メニューにも「フレッシュバナナ&チョコレートクリームプラペチーノ®」なるものが発売され、大人気のようである。
スタバの公式ページによると…
フレッシュバナナが1本丸ごと入ったフレッシュな果肉の食感が楽しめるフラペチーノ®
フレッシュバナナを1本丸ごと入れたチョコレートベースのフラペチーノ®に、チョコレートブラウニーとホイップクリーム、チョコレートソースをトッピングしました。
在庫がなくなり次第、販売は終了するようだ。
ちなみに筆者は飲んだことがない。
この大人気の「バナナ」、実は一度きりしか実がならないのはご存知だろうか。
-
そもそも、バナナは木ではない件
この記事のタイトルに「バナナの木には~云々」と記述したが、そもそもバナナは木ではない。
バナナは学術上、「草本」すなわち、草の仲間である。
結構デカかった印象があるのに、実は草だったとは…!と大変驚く。
-
バナナの実は、一度きり!
バナナは一度しか実がならない、と知っている人は少数ではないだろうか?
バナナの木(本当は茎だが、以下便宜上、木と表記する)には、通常10本~20本の花が咲く。
この花がバナナの実に成るのだが、成ったバナナが地面に落ちるか、もしくは収穫されてからは、二度と花は咲かない。
花が咲かないので当然、バナナの実はならないのである。
花が咲かないメカニズムについては、筆者の勉強不足で詳しくは記述することができない。各自ぜひ調べてほしい。
-
バナナ農家の苦悩
さて、ここからが本題である。
現在、バナナの多くは、インド、中国、アフリカなどの地域で多く生産されている。
バナナは、約125か国で栽培されているらしい。
バナナの消費量は全世界で、およそ7000万トンに上る。
この数字は、年間およそ4000億本のバナナが消費されているという計算になる。
みんなバナナが大好きだ。
しかし、である。
先に述べた通り、バナナは一度しか実がならない。
この為、バナナ農家の人々は、バナナを収穫した木は切断し、新しい実を育てるのである。
伐採後には、バナナの木が大量にゴミとなってしまう。
当然、その処理に人員が割かれる…
費用がかかる…
コストがかさむ…etc
このゴミをなんとか減らすことができないか…と考え出されたのが、バナナペーパーである。
-
バナナペーパーってなんぞ!
バナナペーパーとは、伐採されたバナナの木を使って紙を作るという試みである。
現在生産されている紙は、9割が木材を原料としている。
バナナの茎を紙の原料とすることで、森林保護につながるかもしれない。
それを現地で生産することで、雇用の促進につながるかもしれない。
…と、さまざまな可能性を秘めているように感じる。
ここでは、「バナナペーパー」の利点を中心に考えてきた。
実際にこの「バナナペーパー」が、必ずしも100%のメリットがあるわけではないかもしれない。
しかし、森林荒廃や林業作業員の不足などの問題が山積する現代においては、「紙」という面から考えると、解決策のひとつになってくるのかもしれない。